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少年法のカベ

Excite エキサイト : 社会ニュース
指名手配中の男子学生(19)の行方は依然として不明である。
少年法により、名前や写真を公表できないから、我々一般人にとっては少年が誰であるかを知るすべがないのである。
電車の中で隣に座っている少年が、その殺人者かもしれないのだ。

少年法というのは、とんでもない法律である。
かつて、「酒鬼薔薇」という事件があって、未成年者が人を殺しても数年で世の中に出てきてしまうことが問題となった。
ところが今から30年以上も前に、高校一年生が同級生の首を切断して殺害するという同様の事件があったのだ。
殺された少年の母親は精神を病み、遺族は地獄の日々を過ごし、30余年が経過しても事件を引きずっている。
ところが、犯人の少年は、少年院を出てから養子縁組をして姓と本籍を変え、別人となって大学に入学。今はなんと「弁護士」をしているという。
わずか700万円の慰謝料を分割で払うという示談が成立したが、それも40万円ほどしか払われずに反故にされたままだという。
事件後、横浜家裁によって、「分裂病質の精神障害」とされた殺人鬼の少年は、少年法によりなんの罪も問われず、賠償もなく、堂々と弁護士をしているのだ。

少年法があるかぎり、こんなめちゃくちゃなことが繰り返される。
この事件の詳細については、下記のルポルタージュをぜひ読んで欲しい。
奥野修司著 「心にナイフをしのばせて」 文芸春秋刊
この元殺人鬼の弁護士の名前を公表すると、今度は我々が名誉毀損で訴えられるのだろう。
少年法があるかぎり、悲劇は繰り返されるのだ。


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少年法のカベ_f0088641_16452683.jpg

by mac-trading | 2006-09-04 16:29 | 社会